清くて正しい社内恋愛のすすめ
しかし実際に加賀見の話を聞いてみると、あまりに的確で要領を得て説得力のある加賀見の説明に感心した。
でもこのまま受け入れるのは口惜しい。
そこで会長は悔し紛れに、「大酒のみで自分に勝ったら、組合全体に話を通してやる」と言ったそうだ。
「会長も、相変わらず大人げないですねぇ」
正岡が呆れた顔を見せ、会長は「全くだ」と豪快に笑う。
「それで勝負はどうなったんですか?」
正岡の声に会長はにんまりと口元を引き上げた。
「もちろん、この兄ちゃんが勝ったわい」
「加賀見が!?」
「その後、ぶっ倒れよったがな。自分は穂乃莉ちゃんと久留島を守るために、どんな勝負にも負けられないんだと言っとった」
会長は再び豪快に笑いながらそう言うと、椅子から立ち上がって穂乃莉の前に寄る。
そして他の組合の人ともども、深々と頭を下げた。
「穂乃莉ちゃん、正岡さん。今回の星空ツアーの件、どうぞよろしくお願い申し上げます。わしら組合も、最大限協力させてもらいます。このことは、嘉代さんにもくれぐれもよろしゅうお伝えください」
でもこのまま受け入れるのは口惜しい。
そこで会長は悔し紛れに、「大酒のみで自分に勝ったら、組合全体に話を通してやる」と言ったそうだ。
「会長も、相変わらず大人げないですねぇ」
正岡が呆れた顔を見せ、会長は「全くだ」と豪快に笑う。
「それで勝負はどうなったんですか?」
正岡の声に会長はにんまりと口元を引き上げた。
「もちろん、この兄ちゃんが勝ったわい」
「加賀見が!?」
「その後、ぶっ倒れよったがな。自分は穂乃莉ちゃんと久留島を守るために、どんな勝負にも負けられないんだと言っとった」
会長は再び豪快に笑いながらそう言うと、椅子から立ち上がって穂乃莉の前に寄る。
そして他の組合の人ともども、深々と頭を下げた。
「穂乃莉ちゃん、正岡さん。今回の星空ツアーの件、どうぞよろしくお願い申し上げます。わしら組合も、最大限協力させてもらいます。このことは、嘉代さんにもくれぐれもよろしゅうお伝えください」