君の心をみせて
待ち合わせの時間まであと10分。

希海たちが言った話のせいで隣に立って待つだけなのにいつもより落ち着かない。

「ごめん、お待たせ!」

待ち合わせぴったりに希海、望由、礼奈、そして福原が現れた。

福原は来るなり、枝野の肩を組んで話し始める。

話の内容は聞こえないけど、福原が枝野に絡んでいることは間違いなさそうだった。

私は私で3人にがっちりとなりをホールドされている。

「結良の服、めっちゃ可愛い!」

「やっぱちょっと意識した?」

「そりゃするでしょ。直前にあんな話して、何にも気にしてないほうが変だよ」

「それもそっか」

私の服を褒められたのは嬉しかったがみんなも負けじとかわいい服でそこだけ違う世界みたいだ。
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