君の心をみせて
礼奈の名前を呼ぶだけの福原の心が気になった。

「全然!初耳だよ」

「あれ、そうだっけ」

他の2人はそんなことには気づいてないから普通に騒いでいる。

「まあ、腐れ縁ってやつだよ。それより、そろそろ行かない?」

「あ、行くー!」

案外すんなり話が変わって歩き始める。

前に枝野と福原、後ろに私たち。

予約をとってくれたらしいボウリング場に向かう。

六人で同時にはできないからペアを3組作って対抗戦になった。

グーチョキパーで分かれると私は福原と。

希海は望由と。

礼奈は枝野とペアになった。

奇数回と偶数回で投げる人を分担して、ゲームが始まった。

負けたペアは全員にジュースおごりという罰ゲームが待っている。
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