君の心をみせて
せっかく少し落ち着いた心臓がまた音を立て始める。
「安心してよ、家って言っても普通におしゃべりしたり、お菓子食べたりするだけだから」
「うん…」
「今日はやめとこっか」
私が俯いて考えていると上から声が降ってきた。
〔無理させたくない〕
「行く!行きます!」
思わず出した声は思ったより周りに響いた。
近くの知らない人が怪訝そうな顔でこっちを見る。
私は恥ずかしくなって少し下を向く。
「っふっ。行こっか」
右手を引かれて歩き出す。
私よりも15cmくらい背の高い啓斗の大きい後ろ姿を見つめた。
少しして、小走りで彼の横に並ぶ。
ほのかに熱を持った頬を秋の風が撫でた。
「安心してよ、家って言っても普通におしゃべりしたり、お菓子食べたりするだけだから」
「うん…」
「今日はやめとこっか」
私が俯いて考えていると上から声が降ってきた。
〔無理させたくない〕
「行く!行きます!」
思わず出した声は思ったより周りに響いた。
近くの知らない人が怪訝そうな顔でこっちを見る。
私は恥ずかしくなって少し下を向く。
「っふっ。行こっか」
右手を引かれて歩き出す。
私よりも15cmくらい背の高い啓斗の大きい後ろ姿を見つめた。
少しして、小走りで彼の横に並ぶ。
ほのかに熱を持った頬を秋の風が撫でた。