君の心をみせて

【6】

「最近、啓斗の様子が変なんだけど、なんか知らない?」

私が啓斗の家に行ってから1週間と少し。

いつものファミレスの席に着くなり、福原に言った。

「え、わかんない。なんかしたんじゃないの?」

「私なんかやらかしたかな、啓斗、どことなく距離あるの。別に話すし、笑顔なんだけど」

私が前にやったように心を閉ざしているみたいだ。

「知らないなー、聞いてみれば?直接」

「もし嫌われちゃってたら怖いじゃん」

「あいつに限ってそれはねえよ」

福原が茶化すように答える。

「ありがと。そいえば福原は?最近どんな感じ?」

「…俺、礼奈に告おうと思う」

「ついに!?」

「うん」

恥ずかしそうに笑う福原を見て、礼奈の顔を浮かべる。
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