君の心をみせて
「応援してる。うまくいくといいね」
それから1週間、やっぱり啓斗の様子が変だ。
初めは、私が頬にキスなんてしたから気まずくなっているのだろうと思っていた。
だけど、最近そうではない気がしてならない。
相変わらず啓斗の心は見えないまま。
「結良、今日一緒に帰れる?」
5時間目と6時間目の間、10分しかない休み時間に啓斗が話しかけてきた。
思えば、啓斗から話しかけられたのも久しぶりだった。
「帰れるよ。りょうかい」
「じゃあそういうことで」
言い終わると同時くらいにチャイムが鳴って数学の先生が入ってくる。
先生のつまらないギャグも黒板に書かれた数式も私の頭をすり抜けていった。
それから1週間、やっぱり啓斗の様子が変だ。
初めは、私が頬にキスなんてしたから気まずくなっているのだろうと思っていた。
だけど、最近そうではない気がしてならない。
相変わらず啓斗の心は見えないまま。
「結良、今日一緒に帰れる?」
5時間目と6時間目の間、10分しかない休み時間に啓斗が話しかけてきた。
思えば、啓斗から話しかけられたのも久しぶりだった。
「帰れるよ。りょうかい」
「じゃあそういうことで」
言い終わると同時くらいにチャイムが鳴って数学の先生が入ってくる。
先生のつまらないギャグも黒板に書かれた数式も私の頭をすり抜けていった。