添い寝だけのはずでしたが
「きゃあああああっ!!」


 びっ……くりした!


 驚く私を見て、葵さまは鼻で笑う。


「随分だな。ご主人さまより先に寝るなんて」


「もっ……申し訳ございません! 気が付いたら夢の中でした」


「添い寝係? 俺が、お前の?」


皮肉っぽく言われても、返す言葉がない。


緊張していたはずなのに、いつの間にかリラックスしていて……。


葵さまの隣で、朝まで爆睡するとか本当に最悪!


「なるほどな。神経が図太いからこそ、添い寝係に任命された。普通、あの状況でいびきをかいて寝るとかありえないだろ」


「えっ、いびきかいてました!?」


「問題はそこじゃない」


仰る通りです!





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