添い寝だけのはずでしたが
 しばらくは行動を自重するように、これ以上問題を起こしたらそのメイドを解雇するという一文に目が止まった。


 それだけは……なんとか避けたい。


 ちょうど寧々にも余所余所しい態度をとられていてるし、頭を冷やすには丁度いい期間なのかもしれないな。


 学校へ行く為に車に乗ると、寧々も続いて隣に乗った。


 何か声を掛けようと思ったものの、寝不足のせいで自然と瞼が落ちてくる。


 仕方ない、しばらく寝るか……。


 学校に到着して教室に向かう間も寧々の顔は浮かない。


 昨日キスしようとしたことが、相当嫌だったんだな……。



< 166 / 248 >

この作品をシェア

pagetop