添い寝だけのはずでしたが
「何がおかしい」


「すみません……嬉しくて」


「ああ、そうだよな。庶民だし」


庶民?


葵さまには、セレブ校に通えることを喜んだと思われたみたい。


まあ、どっちでもいいけどね。


「転校手続きは既に済ませてある。前の学校に未練は?」


「それはありますけど……まあ、メイドのお仕事を頑張りたいので大丈夫です」


日本に残りたい一心です!


「朝食を済ませたら、家の前で待つように」


「承知しました」


ペコリと頭を下げると、軽く吹き出している。


あれ、何かまずいことした?


「敬語は禁止。こっちまで肩が凝る」


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