添い寝だけのはずでしたが
 側にいてもいいの?


「俺を危険な目に遭わせたんだから、それ相応の労いをする覚悟があるんだろうな」


 うわあ、相変わらず強気……。


 だけどそれが葵さまらしくて、なんだかホッとする。


「それはもちろん……。助けてもらった恩は一生忘れないつもり。申し訳なさ過ぎて、どう謝ればいいのか……」


 頭を下げると、腕を掴まれ引き起こされた。


「そんなに言うなら、俺の言うことを聞けよ」


 どんなことを言われても、命懸けで助けてもらった恩には代えられない。


 その前に、葵さまの願いならなんでも叶えたいと思う……。


そして、もし側にいてもいいのなら……全身全霊をかけて葵さまのサポートをするし、必要ないと言われれば……すぐに姿を消す覚悟もできている。


 全ては葵さまに委ねられている……。



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