添い寝だけのはずでしたが
その人はにこやかに笑っているどころか、鼻で笑われてしまった。


「面白い教師がいるとは聞いていたけど……なるほどな」


 え……どういうこと?


「葵さま?」


「安城先生、青井さまではなく、水島さまですよ」


 校長先生が慌てて訂正に入る。


 いえ、それは……分かってるんだけど。






「その呼び方、久しぶりに聞いたな……。初めまして、安城先生」


もう意味が分からない。


目の前にいるのは……


スーツを着こなした葵さまだった……。




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