添い寝だけのはずでしたが
「触るな」
「いやまだ触ってないじゃん」
「見るのも禁止」
「ええっ!? なんでだよ」
「自覚ないのか? 怖がってる」
気付いてくれたの?
これは、守ってくれたのかな。
そうだとしたら嬉しいけど、葵さまは私を見ようともしないし本当のところどうなのか分からない。
そのとき、校内放送が流れた。
「昼食の準備ができました。2年生は速やかに別館へ移動して下さい」
そういえばお昼時なのに誰も教室から移動する人も少ないし、お弁当を出したりもしないよねと思っていた。
昼食は基本的に自由なんだけど、今日は月1回の合同会食らしいの。
今までの学校ではそんなシステムはなかったし、初日から普通の学校とは違ってなんだかわくわくする。
別館に向かいながら、渋谷くんがしきりに話しかけてくる。
もちろん私との間には、葵さまが立っている。
「葵は気難しいから、困ったことがあれば俺に何でも相談してくれよな」
「ありがとう」
「それにしても葵が女を連れて歩く姿って新鮮だな。今まで、女? ウザ……って言ってたから」
そうなんだ。
モテそうだし、私に冷たいのは嫌われているせいだと思っていたけど、女性全般にそういう態度ってことなのかな。
「いやまだ触ってないじゃん」
「見るのも禁止」
「ええっ!? なんでだよ」
「自覚ないのか? 怖がってる」
気付いてくれたの?
これは、守ってくれたのかな。
そうだとしたら嬉しいけど、葵さまは私を見ようともしないし本当のところどうなのか分からない。
そのとき、校内放送が流れた。
「昼食の準備ができました。2年生は速やかに別館へ移動して下さい」
そういえばお昼時なのに誰も教室から移動する人も少ないし、お弁当を出したりもしないよねと思っていた。
昼食は基本的に自由なんだけど、今日は月1回の合同会食らしいの。
今までの学校ではそんなシステムはなかったし、初日から普通の学校とは違ってなんだかわくわくする。
別館に向かいながら、渋谷くんがしきりに話しかけてくる。
もちろん私との間には、葵さまが立っている。
「葵は気難しいから、困ったことがあれば俺に何でも相談してくれよな」
「ありがとう」
「それにしても葵が女を連れて歩く姿って新鮮だな。今まで、女? ウザ……って言ってたから」
そうなんだ。
モテそうだし、私に冷たいのは嫌われているせいだと思っていたけど、女性全般にそういう態度ってことなのかな。