Dying music 〜音楽を染め上げろ〜




一旦外にでてコンビニに向かう。ちょっと雨降ってる。今日天気悪くなるって言ってたっけ?さっさと買うもの買って店に戻る。

カウンターに並んで座る。BGMとしてラウンドのメドレーをかけて…っと。



「いただきまーす!」


これ美味しい。新発売って書いてあったから買ってみたんだけれどアタリだった。ベーコンの塩味が丁度いい。


「涼またそんな辛いやつ食ってんの?」

「だぁっふぇほれふまひんだほぉ。(だってこれうまいんだよ。)」


前から思っていたけれど、涼って辛い物ばかり食べるんだよな。


「涼は辛党なの?」


僕がそう聞く。



「うん。カレーの激辛とかもよく食うし、パスタにもタバスコかけてる。」

「舌死んでるだろ。」

「いや、そんなに甘いモン食ってる方が舌死んでるだろ。」


恭也に対して涼が言う。恭也は辛い物は一切食べない。ファミレスでもパフェ頼んでいたし、今もチョコチップパン食べてる。



「甘い方が脳にいい。」

「どういう言い訳だよ(笑)この激辛スペシャルサンド口に突っ込んでやろうか。」


名前を聞くだけで辛いな。そんなの食って胃もたれとか大丈夫なのか。横目に見ながら自分のパンを頬張る。



「夏樹は?甘党?辛党?」

「どっちかというと甘党かな。よくスイーツ系食べるから。でも、辛い物も食べられなくはないよ。」



ケーキもパフェも好き。特に抹茶系統のお菓子大好き。辛い物に関してはキムチやワサビは普通に食べられる。激辛とか辛さレベル〇!みたいなものは食べられない。それこそ舌が死ぬ。



「俺は夏樹と一緒かな。特別どっちかに偏っているわけじゃないな。」

「そうなんー」




ピカッ!ゴロゴロっ…。









「ひぇっ…っ」




「「「え?」」」













…やったわ。





「夏樹、雷苦手なの⁉可愛い~!」


怜斗がからかってきた。


「うるさい、怖い物くらい誰にでもあるだろ。」

「ひっ!だってさwww」


恭也がさらにいじる。



「悪いかよ⁉音怖いじゃん!落ちると衝撃強いし停電もするし。」



ついムキになって言い返す。


「意外だなぁ。夏樹っていつもクールだからこういうの見ると面白いわ(笑)」

「サンダー夏樹www」

「サンダーっwwゴロゴロっ…ピッシャァーーーン!って?ww」



恭也のサンダー夏樹発言に悪乗りする怜斗。雷に打たれる真似までしやがって。涼は手叩いて笑っているし。



「マジでやめろ。全員引っ叩くよ?」

「悪い悪い(笑)…でも、確かに天気悪いな。」


< 99 / 190 >

この作品をシェア

pagetop