蜂蜜ハニー
されるがままの私。

普段なら考え付かない行動。

いつもの私は、明るく元気で何事にもはっきりしてるタイプなのに‥。



なのに、今はその元気すらない。




繋がれた手に引かれるように来た場所は、少し前まで一人で居た屋上。



「ごめんね、勝手な事して」


そう一言言ってから、私の頭にかけていた物が取られて、急に視界が明るくなり、太陽の陽が私を照らした。


私の顔を、覗き込む知らない男の人。


「泣きたいならここで、泣きなよ」



「‥っ!」


「俺らは、何も見てないから」



そう言いながら、私の頭に手が置かれた。
ふと、横を見るとさっき出会った金髪の人。


ポンポンっとまるで子供をあやす様に、優しく頭を撫でられる。





「‥っ!」





なんなのよ、この人達‥‥。







知らない人なのに、泣きたくないのに。



でも、自然と涙がこぼれ落ちた。







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