蜂蜜ハニー

あの後、走って教室に戻ると既にホームルームが始まっていた。

そのまま先生が見逃してくれる訳は無く午後の授業をサボった分の罰として、大量の課題が渡された。



なんだか、本当についてない。




「ちょっと、翔子っ！！午後の授業サボってどこにいってたのよーーー！！」


「わぁーー！やめっ！！急に抱きつかないでーー！！」


部活に向かおうとするあたしを目掛けて走ってくる同じクラスの結衣。

結衣は、毎回なんでか走って来ては私に抱きつく。



なんだか、似てる‥。



そう、頭に浮かんでくるのはさっきまで一緒に居た新堂先輩。




「ねぇ、どこ行ってたの！！
もしかして逢い引き！？ねーー！？」

「なに、合挽きって！？
あたし、肉は好きだけど合挽き肉もってないよ？」


「やっぱり翔子には、恋の文字は程遠いは‥」



自分から聞いてきた結衣なのに、私の答えを聞いて残念そうにトボドボと歩き出した。




私、何か間違えた？？