30歳まで✕✕だった私はどうやら魔法使いになったようです
☆☆☆

麻子からしてもあの様子は少し異様だったらしい。

あからさまに大翔にベタベタしすぎているし、他の女子社員へあてつけているようにしか見えないと。

一旦社食の横にあるトイレに入って気分を落ち着かせた美加はちゃんとメークを直していた。

「これから私達は稲尾さんの後ろのテーブルに移動するわよ」
「それで、どうするの?」

「あのね……」

麻子の中ではあの様子を見たときから色々と考えを巡らせ、そして決めていたことがあるみたいだ。

美加はそれに耳を傾けたのだった。
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