30歳まで✕✕だった私はどうやら魔法使いになったようです
「あ、君はたしか羽川さん?」
大翔が目を見開いて美加を見つめる。
美加は微笑み返して「覚えてくださってたんですね、稲尾さん」と答えた。
「コーヒーメーカーの時は困りましたけど、稲尾さんがいてくれて助かりました」
「いや、それはこっちのセリフだよ。僕もよくわからないままに直ってたんだし、もしかしたら羽川さんが指摘してくれたから直ったのかもと思ってたんだ」
「私はなにもしてません。はい、これでシミにはならないと思います」
ハンカチをスーツから離すとすっかりキレイになっている。
「念の為にクリーニングに出したほうがいいかもしれないですけど」
「いや、これで十分だよ。ありがとう」
至近距離でお礼を言われて美加の頬が赤く染まる。
大翔が目を見開いて美加を見つめる。
美加は微笑み返して「覚えてくださってたんですね、稲尾さん」と答えた。
「コーヒーメーカーの時は困りましたけど、稲尾さんがいてくれて助かりました」
「いや、それはこっちのセリフだよ。僕もよくわからないままに直ってたんだし、もしかしたら羽川さんが指摘してくれたから直ったのかもと思ってたんだ」
「私はなにもしてません。はい、これでシミにはならないと思います」
ハンカチをスーツから離すとすっかりキレイになっている。
「念の為にクリーニングに出したほうがいいかもしれないですけど」
「いや、これで十分だよ。ありがとう」
至近距離でお礼を言われて美加の頬が赤く染まる。