30歳まで✕✕だった私はどうやら魔法使いになったようです
大翔の周りにああいうタイプの子が沢山いるんだろうし、もしも誰かになびくようなことがあれば、美加のチャンスはなくなってしまうことになる。

大翔への恋心を断念することになったら、それこそ脱処女は夢のまた夢。
一生訪れないかもしれない。

「ちょっと、そんな深刻に思い悩まないでよ。きっと大丈夫だから」
麻子がポンポンと背中を叩くので美加は気を取り直して息を吸い込んだ。

あの子たちに大翔をとられないためにも、これからもっと頑張らないといけない。
「麻子、ラブハプニング4は?」

「え? もうやる気?」
「どんなことでもいいから動いてないと、自分に負けちゃいそうなの」

不安になるのは努力を怠っているからだ。
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