30歳まで✕✕だった私はどうやら魔法使いになったようです
☆☆☆

「やるじゃん美加!」
今朝の出来事はさっそく麻子に報告された。

麻子は話を聞きながら何度も頷き、あの3人衆が凍りついていた下りを説明すると、大きな声で笑ってくれた。

「そうなんだ。私もすっきりした!」
麻子から見てもあの子たちは気に触る存在だったようで、美加の頑張りを存分に褒めてくれた。

「そろそろ稲尾さんも美加のことを意識し始めてるかもしれないし、連絡先を交換してみたら?」

そう言われて美加はつい「まだ無理……」と、言いかけたけれど途中で言葉を切った。
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