30歳まで✕✕だった私はどうやら魔法使いになったようです
手を振って駐車場へ向かう大翔の後ろ姿を見送る。
美加も1度手を振って駅方面へと歩き出そうとして、途中で足を止めた。
このままじゃいけない。
ふいに脳裏にそんな声が浮かんできた気分だった。
いつも麻子に頼ってばかりで自分では行動を移せないようじゃ、仮に大翔と付き合うことができてもうまくいくわけがない。
今はチャンスだ。
自分から声をかけなくちゃ!
美加はグッと拳を握りしめると一度大きく息を吸い込んで、大翔の後を追いかけた。
駐車場の陰からその様子をうかがい『開くな』と、念を送る。
その直後、大翔が首をかしげて「あれ?」と、つぶやいた。
その右手は車のドアノブにかかっているけれど、びくともしない。
美加も1度手を振って駅方面へと歩き出そうとして、途中で足を止めた。
このままじゃいけない。
ふいに脳裏にそんな声が浮かんできた気分だった。
いつも麻子に頼ってばかりで自分では行動を移せないようじゃ、仮に大翔と付き合うことができてもうまくいくわけがない。
今はチャンスだ。
自分から声をかけなくちゃ!
美加はグッと拳を握りしめると一度大きく息を吸い込んで、大翔の後を追いかけた。
駐車場の陰からその様子をうかがい『開くな』と、念を送る。
その直後、大翔が首をかしげて「あれ?」と、つぶやいた。
その右手は車のドアノブにかかっているけれど、びくともしない。