30歳まで✕✕だった私はどうやら魔法使いになったようです
「それなら、今日は一緒に電車で帰りませんか? 私も同じ方向なので」

誘うと大翔は少し驚いたように目を丸くして、それから「たまには電車で帰るのも悪くないか」と、つぶやいた。

車は電池交換すれば明日にでも動かすことができる。
「それじゃ、一緒に行こうか」

「はいっ」
美加は天にも上る気持ちで大きく頷いたのだった。
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