30歳まで✕✕だった私はどうやら魔法使いになったようです
この時間を無駄にはしたくないという気持ちが大きくなっていた。
「僕は読書したり、映画を見たりかなぁ」

「どんな作品が好きなんですか?」
残念ながらレンライドラマには興味がないみたいだ。

だけど大翔が最近読んだ本の中に、美加も読んだことのある本が入っていることにキ月家目を輝かせた。
それは1人の少年が魔物退治に出かけるファンタジー作品だった。

「それ、私も読みました! 主人公がとても強いのにおっちょこちょいで、ピンチになるやつですよね?」

「そう、それ! 面白い作品だよなぁ。僕みたいな大人が読む作品じゃないのかもって思ってたけど、そっかぁ羽川さんも読んでたんだ」

美加は何度も頷いた。
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