30歳まで✕✕だった私はどうやら魔法使いになったようです
誘う
翌日目が覚めた美加はまずスマホを確認した。
誰かから連絡がきているかの確認ではなく、大翔の連絡先が入っているかどうかの確認だ。

「入ってる……夢じゃなかったんだ」
つぶやいて両手で自分の頬を包み込んだ。

朝っぱらから頬が火照って仕方ない。
これが自分が頑張った結果なのだと思うと今すぐにでも麻子に知らせたい気持ちになる。

だけど主婦の朝は忙しいのだ。
美加は麻子へ連絡を入れるのをグッと我慢して、ベッドから下りたのだった。
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