30歳まで✕✕だった私はどうやら魔法使いになったようです
「げっ……」
美加は思わず顔をしかめる。
向かい側に座っているのは3年先輩で、さぼっていればすぐに指摘してくるちょっとめんどくさい人なのだ。
仕事に真面目すぎて空気が読めないというか、なんというか。
チラリと顔を上げて確認してみると、その先輩は熱心にパソコンを叩いている。
今声をかけても聞こえないか、嫌な顔をされるに決まっている。
『ケシゴム撮らせてください』の一言を言うのが憂鬱だ。
先輩が席を立ったすきに取るしかない。
いっそ、ケシゴムがこっちに転がってきてくれればいいのに。
なんてことを考えた、その時だった。
美加は思わず顔をしかめる。
向かい側に座っているのは3年先輩で、さぼっていればすぐに指摘してくるちょっとめんどくさい人なのだ。
仕事に真面目すぎて空気が読めないというか、なんというか。
チラリと顔を上げて確認してみると、その先輩は熱心にパソコンを叩いている。
今声をかけても聞こえないか、嫌な顔をされるに決まっている。
『ケシゴム撮らせてください』の一言を言うのが憂鬱だ。
先輩が席を立ったすきに取るしかない。
いっそ、ケシゴムがこっちに転がってきてくれればいいのに。
なんてことを考えた、その時だった。