30歳まで✕✕だった私はどうやら魔法使いになったようです
☆☆☆

「恋愛映画でよかった?」
「はい。大好きです」

運転席に座る大翔に思わず見とれて返事をするのを忘れてしまいそうになった。
美加は迎えに来てくれた大翔の助手席に乗っている。

しかもこれから見るのは美加の大好きな恋愛映画らしい。
これで心が弾まないわがない。

「足首の調子はどう?」
「もうすっかり大丈夫です」

少しだけ嘘をついたけれど、これくらいの嘘なら許されるはずだ。
「そっか、よかった」
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