30歳まで✕✕だった私はどうやら魔法使いになったようです
「バレンタインやハロウィンも今では日本で普通にやってるけど、昔はそうでもなかった。すべては流行によって特をする人たちが仕掛けたことだと、僕は思ってる」

大翔はそう言うと笑って見せた。
そう言われるとそうかもしれない。

バレンタインならcyコレート業界、ハロウィンからお菓子業界の売れ行きが伸びる。
それを使わない手はないと考えるのは普通だ。

「ポップコーンも?」
美加は両手で抱きかかえるくらいの大きなのあるポップコーンバケツを抱きしめて、視線を落とす。

「そう、ポップコーンも」
それじゃなんだか踊らされているような気になってきて微妙な気分。

「でも僕たちからすれば美味しければなんでもいいってこと」
大翔はそう言うとポップコーンをひとつつまんで口に入れたのだった。
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