30歳まで✕✕だった私はどうやら魔法使いになったようです
「稲尾さんって結構活発な男の子だったんですね?」
「そうなんだよ。いつも近所のガキ大将と喧嘩して勝ってたからねぇ」

線の細い体からは想像もつかない武勇伝だ。
「でもそれじゃ稲尾さんがガキ大将だったってことになりません?」

そう言うと大翔は大げさに驚いて「そう言われたらそうかも」と、真剣に家並み初めてしまった。
そんな会話をしているうちにあっという間にデザートが運ばれてきた。

チョコレートアイスといちごののったプリンだ。
チョコレートもいちごも大好物なので思わず「わぁ」と、子供みたいな声を上げてしまった。

「気に入ってくれたようでよかった」
大翔が穏やかな笑みを浮かべて言う。
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