30歳まで✕✕だった私はどうやら魔法使いになったようです
使えない
大翔に告白されたなんて夢みたいだ。
だけど夢じゃない。

それは翌日の朝大翔からおはようのメッセージが届いたことで確信へと変わる。
「こんなメッセージ、付き合ってないと送らないよねぇ……」

スマホを握りしめたまま鼻の下がダラーンと伸びてしまっている自覚はある。
だけど止められない。

だって、人生で初めての彼氏ができたんだから!
自分にも彼氏を作ることができた喜びが、今の美加のすべてを包み込んでいるかのようだった。

ウキウキした気分のまま電車に揺られて会社へ向かう。
ふわふわとした気持ちのまま自分のデスクに座ってパソコンの電源を入れたとき、麻子が出勤してきた。
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