30歳まで✕✕だった私はどうやら魔法使いになったようです
暴走する
初めて身につける下着はシルクみたいにしなやかで体にフィットした。
まるでずっと美加がつけ続けていたような感触に感動したくらいだ。

やっぱりフィッテイングは大切なんだなぁと再確認しながら着替えを済ませ、約束の時間が近づくにつれて緊張してきて下着のことなんてすっかり忘れてしまっていた。

「今日はどこへ行くんですか?」
前回同様に大翔の助手席に座った美加がそう質問すると、大翔はチラリと美加の足元へ視線を向けた。

今日はどこへ行くのか聞いていなかったから、一応動きやすい恰好をしてきている。
足首はすっかり良くなっているけれど、歩きやすい運動靴で来た。

「今日はショッピングモールに行こうと思って」
「いいですね!」

聞いた瞬間美加の顔がパッと明るくなる。
< 190 / 237 >

この作品をシェア

pagetop