30歳まで✕✕だった私はどうやら魔法使いになったようです
☆☆☆

そして今。
ベッドの上に座る大翔と美加の頭上にクッションや花瓶が飛び交っていた。

どれもホテルの備品だ。
「うわっ! なんだこれ!」

花瓶が壁に当たって床に転がる。
クッションが飛んできて大翔がそれを手で払う。

その間にも大翔は片手で美加のことを抱きしめていた。
なんでこんなことに……。

青ざめた美加が部屋の中を飛び回るものたちを見つめていた。
砂浜で美加は大翔に処女であることを告白した。

大翔はそれを受け入れてくれて、ふたりで部屋へきたまではよかった。
それぞれシャワーを浴びてベッドに向かったとき、美加の緊張は最高潮に到達した。

その瞬間、部屋の中のものが突然飛び回り初めたのだ。
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