30歳まで✕✕だった私はどうやら魔法使いになったようです
「ポ、ポルターガイストだ!」
青ざめた大翔が叫び、美加を抱えあげると部屋から飛び出した。

部屋の中を飛び回っていたものたちがふたりを追いかけるようにしてドアから飛び出してくる。
廊下にいたホテルマンがそれを見て絶叫する……。

まるで地獄絵図だった。
「本当に申し訳ございません」

最後にはホテルの責任者まで出てきて、今日はもう脱処女なんて雰囲気じゃなくなってしまった。
結局大翔は美加を車でアパートまで送り届けて、そのまま帰っていってしまった。

アパートの部屋に1人残された美加は呆然としてその場に立ち尽くす。
あれはポルターガイストなんかじゃない。

あれは……。
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