30歳まで✕✕だった私はどうやら魔法使いになったようです
美加は自分の両手を見下ろした。
ベッドに入って緊張が高まったとき、頭の中が真っ白になった。
気がつけば力が暴走し、辺りのものが空中へ浮かんでいたのだ。
その後は記憶にある通りだ。
美加は自分の力を止めることができず、今ここにいる。
「なんで……」
体の力が抜けてその場にストンッと両膝をつく。
もう少しだったのに。
脱処女は目の前だったのに。
「なんでよぉ!」
夜の街に美加の悲しみの声が響いたのだった。
ベッドに入って緊張が高まったとき、頭の中が真っ白になった。
気がつけば力が暴走し、辺りのものが空中へ浮かんでいたのだ。
その後は記憶にある通りだ。
美加は自分の力を止めることができず、今ここにいる。
「なんで……」
体の力が抜けてその場にストンッと両膝をつく。
もう少しだったのに。
脱処女は目の前だったのに。
「なんでよぉ!」
夜の街に美加の悲しみの声が響いたのだった。