30歳まで✕✕だった私はどうやら魔法使いになったようです
「この後どうする?」
植物園で珍しい植物と鳥たちを見て、近くの軽食屋で食事も済ませた。

ここまでは大翔も自分も楽しんで順調に進んでいる。
問題はここからだった。

どうして植物園を選んだかと言うと、ここから少し南に行ったところにホテル街があるからだった。
大翔が予約してくれたような立派なホテルではないけれど、それでも十分だと美加は思っていた。

「あ、あの……少し休憩しませんか?」
助手席で大翔へ向けてそう言った時、美加の顔は真っ赤に染まっていた。
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