30歳まで✕✕だった私はどうやら魔法使いになったようです
休む
翌日は出勤日だったけれど起きて出かける気になれず美加はダラダラとベッドの中で時間を潰していた。

会社へ行けば大翔と顔を合わせることは必須だ。
昨日の今日で、どんな顔をして合えばいいのかわからなかった。

毎日大翔から送られてきていたおはようのメッセージも、今日はきていない。
美加はベッドの中で涙ぐみ、ズズッと鼻をすすり上げた。

このまま終わっちゃうのかな。
せっかく初めてできた彼氏なのに、こんなみっともない終わり方をするのは嫌だった。

だけど今の自分にできることなんてなにもない。

気分転換にテレビでも見ようと念じてみると、エアコンのスイッチが入ってしまい、渋々起き上がってエアコンを消してテレビを付けた。
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