30歳まで✕✕だった私はどうやら魔法使いになったようです
ここまで前進できたのは麻子のおかげだ。

「魔法を使って彼氏を作らせようとしたのだって私だし……ほんとごめん! 私、美加の気持ちとか全然考えてなかった!」

そう言って頭まで下げる麻子に美加は更に慌てふためく。

「麻子のせいじゃないよ。私だってこの力を面白がってたし、ラブハプニングがうまく行けば行くほど楽しんでたんだし……」

言いながら涙が滲んできた。
気がつけば麻子も涙を流している。

結局、人の気持を魔法でどうこうしようと考えたことが間違いなのかもしれない。
美加も麻子も魔法には代償がつきものだなんて知らなかった。

「今日は朝まで飲もう!」
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