30歳まで✕✕だった私はどうやら魔法使いになったようです
麻子がそう言い、紙袋からビールを取り出した。
買ってきていたということは、こういう状況になるかもしれないということを、予測していたんだろう。
「朝までって、旦那さんは?」
「いいのいいの! 今日は美加のために泊まるかもって連絡入れたから!」
どこまでも用意周到な麻子に美加は笑ってしまう。
ふたりとも泣き笑いの顔になって、缶ビールをあけたのだった。
買ってきていたということは、こういう状況になるかもしれないということを、予測していたんだろう。
「朝までって、旦那さんは?」
「いいのいいの! 今日は美加のために泊まるかもって連絡入れたから!」
どこまでも用意周到な麻子に美加は笑ってしまう。
ふたりとも泣き笑いの顔になって、缶ビールをあけたのだった。