30歳まで✕✕だった私はどうやら魔法使いになったようです
ラブハプニング2
「30点って感じかな」
デスクに座ってから麻子からの厳しい判定。

「でも、よく頑張ったよね」
ポンポンと頭を撫でられてひとまず安堵する。

本当に、心臓が止まってしまうかと思うほど緊張した。
もしかしたら寿命は3年分くらい縮んでいるかもしれない。

「チョコレートを上げているから、もしかしたら向こうからお礼があるかもしれないし、いい感じなんじゃない?」

「うん。少しずつ接点は増えてる気がする」
今までも横を通り過ぎることは何度もあった。

だけど会話といえば挨拶程度で、今日みたいに色々と話をすることはなかった。
まだまだだけれど、確実に前に進んでいる。
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