30歳まで✕✕だった私はどうやら魔法使いになったようです
その真剣な様子に思わず見とれてしまいそうになる。
きっと大翔は仕事に関してもいつもこれくらい真剣なんだろうな。

「まいったな。これじゃコーヒーが飲めないぞ」
「そんな。せっかく毎日の楽しみにしてたのに」

いくらコーヒーメーカーを調べてみても原因はわからない。
普通だったら完全に故障してしまったと考えるだろうけれど、大翔は諦めずに原因を探している。

「コーヒー豆を捨てるのももったいないしな……」
ちゃんとすべてを調べたいが、入れてしまっている豆を捨てるのはもったいない。

そう考えて思案しはじめた。
「奥の方につまりが見えます」

美加はコーヒーメーカーの奥を覗き込んで言った。
< 87 / 237 >

この作品をシェア

pagetop