優しい彼の裏の顔は、、、。【完】
一方の詩歌は、目を覚ますと別の部屋で黛が酷く荒れている声が聞こえて来た事で、恐怖から身を縮こまらせていた。
「クソっ! 迅の奴! バックレやがった! アイツ、ただじゃおかねぇ!!」
電話を掛けてから暫く、再度迅に電話を掛けた黛だったが、既に迅自らスマホを壊してしまったせいで繋がらなくなっている事に酷く腹を立てていた。
そんな事とは知らない詩歌はただ、この部屋に入って来ない事だけを願っていたのだけど、
「っ!!」
バンッと大きな音を立ててドアが開いたと思ったら、怒りに狂っている黛が詩歌の居る部屋に入って来た。
「……何だぁ、その目は?」
そして、怯える詩歌に近付く黛。
「……っ」
「何なんだよ、その目はぁ!!」
「きゃっ!!」
詩歌が何かした訳では無いものの、怒りで我を忘れている黛には正常な判断が出来ないのか、反発しているように見えた詩歌のすぐ横に拳を飛ばすと、彼女が背にしていた壁を殴り付ける。
「どいつもこいつも馬鹿にしやがってぇ!!」
「嫌っ、止めてっ」
そして嫌がる詩歌の腕を掴み上げた黛は強引に立たせると、すぐ側のベッドに押し倒した。
「クソっ! 迅の奴! バックレやがった! アイツ、ただじゃおかねぇ!!」
電話を掛けてから暫く、再度迅に電話を掛けた黛だったが、既に迅自らスマホを壊してしまったせいで繋がらなくなっている事に酷く腹を立てていた。
そんな事とは知らない詩歌はただ、この部屋に入って来ない事だけを願っていたのだけど、
「っ!!」
バンッと大きな音を立ててドアが開いたと思ったら、怒りに狂っている黛が詩歌の居る部屋に入って来た。
「……何だぁ、その目は?」
そして、怯える詩歌に近付く黛。
「……っ」
「何なんだよ、その目はぁ!!」
「きゃっ!!」
詩歌が何かした訳では無いものの、怒りで我を忘れている黛には正常な判断が出来ないのか、反発しているように見えた詩歌のすぐ横に拳を飛ばすと、彼女が背にしていた壁を殴り付ける。
「どいつもこいつも馬鹿にしやがってぇ!!」
「嫌っ、止めてっ」
そして嫌がる詩歌の腕を掴み上げた黛は強引に立たせると、すぐ側のベッドに押し倒した。