優しい彼の裏の顔は、、、。【完】
「恭輔さんがデキ婚とか、想像もしなかったよなぁ」
「そうなんですか?」
「ああ、だってあの人、女に興味無いって感じだったからさ、結婚はしないのかとみんな思ってたよ。するにしても、組の為の結婚で、愛は無いと思ったね」
「樹奈さんの存在が、恭輔さんを変えたんですね」
「そうだろうね」
仕事終わり、親しい関係者のみで樹奈と恭輔の婚約祝いをPURE PLACEで行い、それを終えて帰宅した郁斗と詩歌はお風呂を済ませ、ソファーに座って話をする。
「樹奈も辞めるし、詩歌ちゃんは、これからどうするの? 今度はナンバー1を目指すつもり?」
「……そうですね、それも良いかも」
郁斗の何気無い問い掛けに頷く詩歌。
それを聞いた郁斗の表情は心底面白く無さそうで、
「へぇ? そういう事言うんだ?」
少しいじけたように不機嫌さを滲ませる。
そんな彼を見た詩歌は郁斗の子供っぽい反応に思わず笑みを浮かべ、
「嘘ですよ。私、別に順位に拘りはありません。皆さんの役に立てれば良いんです。だけど、郁斗さんはやっぱり、私が働き続ける事は、嫌ですか?」
逆に質問を返してみる。
「そうなんですか?」
「ああ、だってあの人、女に興味無いって感じだったからさ、結婚はしないのかとみんな思ってたよ。するにしても、組の為の結婚で、愛は無いと思ったね」
「樹奈さんの存在が、恭輔さんを変えたんですね」
「そうだろうね」
仕事終わり、親しい関係者のみで樹奈と恭輔の婚約祝いをPURE PLACEで行い、それを終えて帰宅した郁斗と詩歌はお風呂を済ませ、ソファーに座って話をする。
「樹奈も辞めるし、詩歌ちゃんは、これからどうするの? 今度はナンバー1を目指すつもり?」
「……そうですね、それも良いかも」
郁斗の何気無い問い掛けに頷く詩歌。
それを聞いた郁斗の表情は心底面白く無さそうで、
「へぇ? そういう事言うんだ?」
少しいじけたように不機嫌さを滲ませる。
そんな彼を見た詩歌は郁斗の子供っぽい反応に思わず笑みを浮かべ、
「嘘ですよ。私、別に順位に拘りはありません。皆さんの役に立てれば良いんです。だけど、郁斗さんはやっぱり、私が働き続ける事は、嫌ですか?」
逆に質問を返してみる。