優しい彼の裏の顔は、、、。【完】
それから二ヶ月後。
お腹が目立つ前に式を挙げたいという樹奈の希望を叶えるべく、急遽恭輔と樹奈の結婚式が行われた。
二人はとても幸せそうで、そんな二人を見ていた詩歌は密かに結婚に憧れを抱くようになった。
そして式の帰り道、少し夜風に当たろうとドライブがてら寄り道をした二人。
景色が一望出来る丘の上の公園へとやって来ていた。
「綺麗」
「夜景なんて、家に帰ればいくらでも見えるじゃん?」
「そうですけど、家から見る景色とはまた違っているので、これはこれで綺麗ですよ」
「まあ、確かにね」
「……樹奈さん、綺麗でしたね」
「そうだな。ドレス姿は見慣れてるけど、ウエディングドレスとなるとまた違った雰囲気に見えたな」
「そうですよね。やっぱりウエディングドレスは特別なんですよ!」
「……詩歌ちゃんも、やっぱり憧れてる?」
「そ、そうですね、憧れます。っていうかきっと、女の子なら誰でも憧れますよ!」
憧れるかと問い掛けられ、ただ質問に返しただけだったけれど、憧れてると答えた詩歌は結婚を急かしているみたいに思われないか不安になり、慌てて女の子ならみんな憧れると付け加えた。
「……そっか」
そんな詩歌の答えに頷いた郁斗は一言呟くと、何故かそのまま黙り込んでしまった。
お腹が目立つ前に式を挙げたいという樹奈の希望を叶えるべく、急遽恭輔と樹奈の結婚式が行われた。
二人はとても幸せそうで、そんな二人を見ていた詩歌は密かに結婚に憧れを抱くようになった。
そして式の帰り道、少し夜風に当たろうとドライブがてら寄り道をした二人。
景色が一望出来る丘の上の公園へとやって来ていた。
「綺麗」
「夜景なんて、家に帰ればいくらでも見えるじゃん?」
「そうですけど、家から見る景色とはまた違っているので、これはこれで綺麗ですよ」
「まあ、確かにね」
「……樹奈さん、綺麗でしたね」
「そうだな。ドレス姿は見慣れてるけど、ウエディングドレスとなるとまた違った雰囲気に見えたな」
「そうですよね。やっぱりウエディングドレスは特別なんですよ!」
「……詩歌ちゃんも、やっぱり憧れてる?」
「そ、そうですね、憧れます。っていうかきっと、女の子なら誰でも憧れますよ!」
憧れるかと問い掛けられ、ただ質問に返しただけだったけれど、憧れてると答えた詩歌は結婚を急かしているみたいに思われないか不安になり、慌てて女の子ならみんな憧れると付け加えた。
「……そっか」
そんな詩歌の答えに頷いた郁斗は一言呟くと、何故かそのまま黙り込んでしまった。