優しい彼の裏の顔は、、、。【完】
「郁斗さんだぁ~!」
「久しぶりじゃない?」
「今日は誰指名なの~?」
郁斗が『PURE PLACE』に着くと、彼の姿を見るなり準備を終えたキャバ嬢たちが一斉に押し寄せて来る。
「悪ぃな、今日は客じゃなくて仕事として来てんだ。指名はまた今度って事で」
「え~?」
「何だぁ、がっかり……」
彼の言葉にキャバ嬢たちの表情は一気に曇っていく。
「郁斗さん、お疲れ様です」
「よお太陽、順調か?」
「ええ、まあ。それよりもちょうど良かった。No.2のリミが辞めるって言ってて、急遽代わりの子が欲しいんですよ。郁斗さんの伝手で何とかなりませんかね?」
太陽と呼ばれた青年はこの店の店長で郁斗や恭輔が信頼を置いている人物の一人だ。
「リミの代わりねぇ……。うーん、まあ探してはみるけど、すぐには無理だな。とりあえずモエとか希咲が居るだろ? その辺をもっと全面に押し出しておけば暫くは何とかなると思うぜ?」
「そうですか? まあ、郁斗さんがそう言うなら……暫くはそれでやってみます」
「ああ、頼むよ」
ホスト時代は『夜の帝王』と呼ばれ、界隈を騒がせていた郁斗はキャバクラやホストでも一目置かれている存在で、男女問わず彼の魅力に惹かれている者が沢山いる。
キャバ嬢たちは皆、郁斗に指名されたいが為に競い合い、それが店への貢献にもなっているので経営側としては嬉しい限りなのだが、ホストをやっていたものの郁斗は異性がそれ程好きな訳でもなく、必要以上に踏み込まれる事を極端に嫌っているの事もあって押しの強い女には興味を示さない。
「久しぶりじゃない?」
「今日は誰指名なの~?」
郁斗が『PURE PLACE』に着くと、彼の姿を見るなり準備を終えたキャバ嬢たちが一斉に押し寄せて来る。
「悪ぃな、今日は客じゃなくて仕事として来てんだ。指名はまた今度って事で」
「え~?」
「何だぁ、がっかり……」
彼の言葉にキャバ嬢たちの表情は一気に曇っていく。
「郁斗さん、お疲れ様です」
「よお太陽、順調か?」
「ええ、まあ。それよりもちょうど良かった。No.2のリミが辞めるって言ってて、急遽代わりの子が欲しいんですよ。郁斗さんの伝手で何とかなりませんかね?」
太陽と呼ばれた青年はこの店の店長で郁斗や恭輔が信頼を置いている人物の一人だ。
「リミの代わりねぇ……。うーん、まあ探してはみるけど、すぐには無理だな。とりあえずモエとか希咲が居るだろ? その辺をもっと全面に押し出しておけば暫くは何とかなると思うぜ?」
「そうですか? まあ、郁斗さんがそう言うなら……暫くはそれでやってみます」
「ああ、頼むよ」
ホスト時代は『夜の帝王』と呼ばれ、界隈を騒がせていた郁斗はキャバクラやホストでも一目置かれている存在で、男女問わず彼の魅力に惹かれている者が沢山いる。
キャバ嬢たちは皆、郁斗に指名されたいが為に競い合い、それが店への貢献にもなっているので経営側としては嬉しい限りなのだが、ホストをやっていたものの郁斗は異性がそれ程好きな訳でもなく、必要以上に踏み込まれる事を極端に嫌っているの事もあって押しの強い女には興味を示さない。