踏み込んだなら、最後。
「……、っ、」
もっと激しくしたい。
こんなんじゃぜんぜん足りない。
お互いの上唇と下唇を合わすだけの、この場所には相応しくないキスなんて。
だとしても私に合わせながら応えてくれるシロちゃんに、気持ちが涙になって溢れた。
「シロちゃんになら…、なにされても怒らないよ」
くしゃっと泣きそうに歪んだ、今度はシロちゃんの表情。
こんなにも慣れないことばかりをして、ばかだよ。
「…よく覚えといて」
カラダは再びトンっと倒されて、私に股がった彼が性急にもTシャツを脱いだ。
そんな動きさえ格好いいと見惚れてしまった私はもう、狂っているね。
「シロ、ちゃん」
やせ形だと思っていたが、そんなことなかった。
厚みがありつつも適度に絞られたカラダは、明らかに私とは正反対だ。
下はカチャリとベルトだけを緩めて、今度は私に手をかけて完全にホックを外した。