踏み込んだなら、最後。

《千石くん、大丈夫？お友達たちが心配していたよ》



メッセージを1件、送ってみた。


私から送ることは最近は滅多になかったことに今さら後悔するなんて。


０という組織の一員だからこそ危ない目に遭っているのかもしれない。

あんなにもボコボコにされたのだから、とうとう監禁とか。



《汐華さんは心配してくれてる？》



そんな返信が来たのは、約3日後。

たったそれだけで力が抜けるほどに安心した。


よかった…、生きてる。

どこにいるの？
また危ない人たちと関わったりしているの？


聞きたいことはたくさんあったけど、きっと千石くんがいちばん欲しいだろう言葉を返した。



《すごく心配してます》


《ならいい》



わりとすぐに既読がついて、そう一言。

スマートフォンをぎゅっと胸に抱きしめて、途中だった課題に手を付けようとしたときだった。