修道院育ちの新米侍女ですがお家騒動に巻き込まれたかもしれません
2.ロルフとの出会い
「おねーちゃん、初めまして! クラーラと言います。クルトの双子の妹です!」
次にクルトが来た日、彼の隣には同じぐらいの身長で、同じぐらいの年齢の美少女がいた。ふわふわの銀髪の巻き毛に大きな赤いリボン。そして、聡明そうな緑の瞳。
「クラーラね。初めまして。レギーナといいます」
やはり双子か、と2人に目線を合わせようと膝を折って挨拶をするレギーナ。姉弟ではないかと思ったが、兄妹だったのか……と心の中で小さく笑った。
2人は体中に葉っぱや枯れ葉を大量にくっつけており、さらには頬には土までついている。庭師の弟、妹ならば勿論それは当然かもしれないが、それにしたって暴れすぎだろうと思う。服そのものの仕立ては良い。
「クルトがおねえちゃんと遊んですごく楽しかったって言っていたので、わたしも来ました。よろしくお願いします」
「なんだよ、クラーラ、そんなかしこまった言い方してさぁ~」
「あら! わたしはクルトと違ってレディですからね!」
「レディ!? レディって何!?」
その2人の会話がおかしくて、レギーナはくすくす笑う。
「それじゃあねぇ、まず、今日は『炎と風と土と水』をやりましょうか!」
「なあに? それ」
クルトが不思議そうに尋ねる。レギーナは2人に「炎のポーズはこう! 風のポーズはこう!」と、それぞれのポーズを作って見せた。ここでウケなければ他の遊びを……とレギーナは思っていたが、予想以上にクルトとクラーラは面白がって
「炎のポーズ!」
「風のポーズ!」
と、面白おかしくレギーナの真似をする。そんな2人にゲームの説明をして、レギーナは「じゃあ、まず最初にわたしと対戦しましょ!」と大張り切りだった。
次にクルトが来た日、彼の隣には同じぐらいの身長で、同じぐらいの年齢の美少女がいた。ふわふわの銀髪の巻き毛に大きな赤いリボン。そして、聡明そうな緑の瞳。
「クラーラね。初めまして。レギーナといいます」
やはり双子か、と2人に目線を合わせようと膝を折って挨拶をするレギーナ。姉弟ではないかと思ったが、兄妹だったのか……と心の中で小さく笑った。
2人は体中に葉っぱや枯れ葉を大量にくっつけており、さらには頬には土までついている。庭師の弟、妹ならば勿論それは当然かもしれないが、それにしたって暴れすぎだろうと思う。服そのものの仕立ては良い。
「クルトがおねえちゃんと遊んですごく楽しかったって言っていたので、わたしも来ました。よろしくお願いします」
「なんだよ、クラーラ、そんなかしこまった言い方してさぁ~」
「あら! わたしはクルトと違ってレディですからね!」
「レディ!? レディって何!?」
その2人の会話がおかしくて、レギーナはくすくす笑う。
「それじゃあねぇ、まず、今日は『炎と風と土と水』をやりましょうか!」
「なあに? それ」
クルトが不思議そうに尋ねる。レギーナは2人に「炎のポーズはこう! 風のポーズはこう!」と、それぞれのポーズを作って見せた。ここでウケなければ他の遊びを……とレギーナは思っていたが、予想以上にクルトとクラーラは面白がって
「炎のポーズ!」
「風のポーズ!」
と、面白おかしくレギーナの真似をする。そんな2人にゲームの説明をして、レギーナは「じゃあ、まず最初にわたしと対戦しましょ!」と大張り切りだった。