スパダリ航海士は契約妻を一途に溺愛する。
ショッピングモールに到着した私たちは、二階に上がるためにエレベーターに乗り込んだ。それから高級ブランドがあるフロアに向かった。
「あの、篠原さん……ここのフロアって高いですよね?」
「大丈夫。ここのは俺が払うから、気にしないで」
篠原さんはそう言ってお店に入ると店員さんがこちらに来て声をかけられる。
「何かお探しでしょうか?」
「あぁ、この子に似合うパーティードレスを見繕ってほしい。金額は問わない」
え、ええ?金額は問わないって、どういうこと!?
「かしこまりました。試着室にご案内いたします」
私がアタフタしている間に話は進んで、試着室に案内された。
「こちらでお待ち下さい」
そう言われて置いてけぼりにされたが、すぐに店員さんが数着持ってきた。