スパダリ航海士は契約妻を一途に溺愛する。

「……そういえば、お話ってなんでしたか?」

「あの日、船長と会ったでしょ? パーティーで」

「せんちょう……あ、あのダンディーな」

「そう。その船長、うちの両親と仲が良くてね。百々芭ちゃんのこと話したらしい」


それってまさか……私が婚約者だってことが周知されてしまったってこと!?


「……両親にいつ結婚するのかとか会わせてほしいとか言ってきて、最初は俺が誤魔化してたんだがダメだった」

「そうなんですね……?」

「あぁ、だから……とても図々しいお願いだと思いますが、俺と結婚してほしい」







< 45 / 60 >

この作品をシェア

pagetop