スパダリ航海士は契約妻を一途に溺愛する。


 ここは、咲翔さんが購入した一軒家。高級住宅街に建てられた新築の家で、ちょうど売りに出ていたから買ったのことだった。

 優良物件ってのは聞いてたけど、まさか由緒正しい高級住宅街に家を買ってしまうとは思わなかった……


「さ、入ろう。片付けしないと」

「はい……そうですね」

「うん。これからのことも話し合いたいし、昼は引っ越し蕎麦を食べよう。この近くに蕎麦屋さんあるんだ」


高級住宅街に蕎麦屋さんがあるの!?イメージができない……


「夜は会員制のレストランを予約したんだ」

「え! ありがとうございます。楽しみです」

「うん、せっかくだからね」



 えぇ……なんだか異世界に来ちゃった感がある。咲翔さんの金銭感覚が違いすぎるんですが。









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