スパダリ航海士は契約妻を一途に溺愛する。


 それから数日後、咲翔さんの乗る船は港で停泊をするのでお迎えに行った。
 順番がどんな感じなのか分からないが、最後の方に船長さんと一緒に咲翔さんが降りてくるのが見える。


「百々芭ちゃん、ただいま」

「おかえりなさい、咲翔さん。お疲れ様でした」

「ありがとう。迎えにも来てくれてありがとう」


 咲翔さんは相変わらずのイケメンな顔で爽やかな笑顔で近づいてきた。


「咲翔さん、今日はお昼予定ありますか?」

「予定はないよ。久しぶりに百々芭ちゃんに会えたし何かテイクアウトして一緒に過ごしたいなって」

「昼食と夕食は私が作ろうって思ってるので、食べたいものありますか?」


 結構前からこれは考えていたことで、契約夫婦とはいえ船上では食べられないものをご馳走したいって思っていた。



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