スパダリ航海士は契約妻を一途に溺愛する。



「嬉しいけど大変じゃない? なんなら、食べに行ってもいいんだよ?」

「大変じゃないです! 私が作りたいんです」

「ありがとう。じゃあお願いしようかな、食べたいものか。唐揚げとか揚げ物が食べたいな」


唐揚げとかの揚げ物はあまり食べられないらしい。食事のほとんどは、食べられるらしいのだけど揺れる船内で油をたっぷり使う揚げ物は出来ないらしくて毎回食べたくなるらしい。


「了解しました! あっ、スーパーに材料買いに寄ってもいいですか?」

「全然いいよ。一緒に行こう」


港から車で移動してスーパーに到着すると、まず唐揚げの材料をカゴに入れて天ぷら用の野菜にコロッケ用のじゃがいもなどもカゴにぽんぽんと入れて購入した。


「百々芭ちゃん。荷物持つよ、貸して」

「あ、ありがとうございますっ」


パンパンに入ったレジ袋は、とても重いのに軽々と持ってしまう彼に感謝を伝えて車に乗り込んだ。



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